1994 古典的な交信機器 伝声管 (ファーレ立川、東京)

     “Classical Communicating lnstrument,Speaking Tube” (Faret Tachikawa,Tokyo)

 

再開発により1994年に誕生した「ファーレ立川」は、新たな街のあり方を予感された街区、インターネットに代表される情報革命が起こりつつあることを感じた。私が、街区の開発プランをみたときの印象であるが、この場所にあえて肉声によるコミュニケーションの為の道具を風景の中に忍ばせておきたいと思った。

その道具とは伝声管のこと。船舶の艦橋と機関室のコミュニケーション等に使われたものだ。管の片側にだけラッパがついた構造で、片端は、空に向かってそのまま切れている。本来の機能から独立し、その形骸が静かに街にまぎれているわけである。

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